市立函館博物館と旧函館博物館

写真一番上が、旧函館博物館一号館、二番目と三番目が、旧函館博物館二号館、四番目が市立函館博物館本館です。
三つとも函館公園の中にあります。

旧函館博物館一号館・・・北海道函館市青柳町17-５
旧函館博物館二号館・・・北海道函館市青柳町17-４
市立函館博物館本館・・・北海道函館市青柳町17-1

市立函館博物館の歴史:

函館仮博物場開場

＊1879年（明治12年）開拓使函館支所が函館仮博物場を開場しました。北海道の考古資料や民俗資料、珍しい動植物などが展示されました。

三県一局時代

＊1882年（明治15年）開拓使が廃止されます。これに伴って、北海道には、函館県、札幌県、根室県及び、北海道事業管理局（農商務省の一部局）が設置されます。

函館県第二博物場開場

＊1884年（明治17年）函館県第二博物場が函館県によって開場されます。現在の旧函館博物館2号館です。開拓使の廃止に伴い、東京に在った、開拓使東京出張所仮博物場が閉鎖されることとなり、そこにあった展示物を引き取るためです。函館県第二博物場が開場したことにより、函館仮博物場は函館県第一博物場（現在の旧函館博物館一号館）となりました。

市立函館博物館五稜郭分館開館

北洋博覧会

*1954年（昭和29年）北洋漁業再開記念北海道大博覧会（北洋博覧会）が開かれました。日本は戦争に負けてから、公海上で自由に漁業が出来ませんでした。北洋漁業も出来ませんでした。しかし、1952年（昭和27年）北洋漁業がやっと解禁になりました。北洋博覧会は、この北洋漁業再開を記念し、また当時停滞ムードにあった函館経済を一気に活性化しようという目的で計画されました。そしてこの時、多額の公共投資、民間投資が行なわれ、函館山の登山道路が舗装されたり、デパートが増築されたりしました。大門にアーケードが出来たのもこの時です。北洋博覧会では第一会場を函館公園、第二会場を五稜郭公園とし、38の施設が設けられました。

観光館とお菓子のデパートから市立函館博物館五稜郭分館

*1955年（昭和30年）市立函館博物館五稜郭分館開館。北洋博覧会で五稜郭公園に設けられた施設の一つに、観光館とお菓子のデパートと言うのがありました。ほかの施設は、北洋博覧会が終わると取り壊されたのですが、観光館とお菓子のデパートは取り壊されず、市立函館博物館五稜郭分館として、活用されることとなりました。

市立函館博物館本館開館

*1966年（昭和41年）市立函館博物館本館が総合博物館として開館。

市立函館博物館郷土資料館開館

所在地：北海道函館市末広町19-15

*1969年（昭和44年）現在の金森倉庫の起源である金森洋物館を改修して市立函館博物館郷土資料館（旧金森洋物館）として開館。金森洋物館は1869年（明治2年）から営業を開始しましたが大火で焼失、1880年（明治13年）日本古来の土蔵造りと煉瓦を使い洋風不燃質店舗として再建され、1925年（大正14年）まで使用され、その後函館市に寄贈されました。これが、市立函館博物館郷土資料館になりました。函館公園の中ではなく末広町電停の近くにあります。